サッカーと契約のお金

契約

どのようなプロスポーツにおいてもそうですが、サッカー選手はクラブチームと契約を結ぶ際にお金を受け取ります。その金額は実力や人気があればあるほど高くなっていき、スター選手の移籍によって発生するお金の多さはよく話題になります。

実は、ヨーロッパのサッカーにおいて選手が移籍する際に支払われるお金は、実際には違約金のことを指しています。1990年代前半までのヨーロッパのサッカー界では、契約期間が満了した選手が別のチームに移籍する場合は、元の所属チームが所有権を主張し、移籍先のチームに対して金銭の支払いを要求することができましたが、1995年12月に欧州司法裁判所で出された訴訟の判決によってこれができなくなり、EU域内でプレーする選手は所属チームとの契約終了後に移籍金ゼロで他のチームに移ることができるようになりました。移籍金を獲得することが困難になったクラブチームは、今日では所属選手とのコントラクトの期間を長期に設定し、移籍時に残存期間に応じた違約金を移籍先のチームから得ています。

日本のサッカーにおいても2008年までは移籍金を請求できる制度が存在していましたが、2009年に移籍制度がFIFAのルールに準じたものに変更になったときに、移籍金のルールも撤廃されました。